SNSマーケコラム

今話題のインフルエンサーマーケティングとは? メリットやより高い効果を出すためのポイントを解説

今話題のインフルエンサーマーケティングとは? メリットやより高い効果を出すためのポイントを解説
多くの人がSNSを使い、誰もが簡単に発信できるようになった今、注目されているマーケティング手法がインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーマーケティングとはどのようなもので、どういったメリットがあるのでしょうか。

本記事ではインフルエンサーマーケティングの導入を検討している方のために、インフルエンサーマーケティングについて徹底解説します。
より高い効果を得るためのコツや効果の測定方法などもご紹介するので、これから導入しようと考えている方は、宣伝力・広告力を高めるための参考にしてみてください。

そもそもインフルエンサーとは?


インフルエンサーマーケティングについて知る前に、そもそもインフルエンサーとはどのような人を指しているのかを知っておきましょう。

インフルエンサーとは人々の考えや行動に影響を与える人のことを指す言葉です。
英語で「影響・効果」を意味するinfluenceが語源となっています。

多くのフォロワーを持つ芸能人や著名人、スポーツ選手はもちろん、一般の人でもフォロワー数が多く、SNS上で人気を集める人はインフルエンサーです。
SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays(ミームデイズ)」が実施したZ世代の将来に関する意識調査では、Z世代がなりたい職業の1位としてインフルエンサーが選ばれました。

※参考:PR TIMES. 「Z世代のなりたい職業、1位は「インフルエンサー」! 憧れの大人は「ふくれな」、「SixTONES」、「TWICE」等/7割以上が「将来の考えに、SNSの影響あり」と回答」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000056551.html , (参照 2024-01-25).

インフルエンサーの種類

インフルエンサーにはいくつか種類があります。インフルエンサーの種類についても理解しておきましょう。


メガインフルエンサー

メガインフルエンサーはトップインフルエンサーとも呼ばれ、インフルエンサーの中でも特に大きな影響力を持つ人のことを指します。

フォロワーは100万人以上で、高い情報拡散力を持っているのが特徴です。
不特定多数の人に対して情報を拡散できますが、その分投稿に対してリアクションしたユーザーの割合を示すエンゲージメント率は下がることがあります。


ミドルインフルエンサー

ミドルインフルエンサーはフォロワー数が10〜100万人未満のインフルエンサーを指します。
メガインフルエンサーよりも広く知られていない可能性が高いですが、特定の分野に興味を持つユーザーから支持されているケースが多く、その分野においては、高い拡散力を持つ人が多いです。


マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーは、1〜10万人未満のフォロワーを持つインフルエンサーのことです。

知名度も拡散力もミドルインフルエンサーよりは劣りますが、特定の分野では認知されている人も少なくありません。
より身近な存在として支持されているケースも多く、ユーザーから高い共感を得やすいです。

KOLとの違い

インフルエンサーと似たような存在に、KOLがあります。
これはKey Opinion Leader(キーオピニオンリーダー)の略称です。

元々は製薬業界に対して高い影響力を持った医師のことを指していましたが、近年は中国で人気のSNSであるWeibo(ウェイボー)やWeChat(ウィーチャット)で影響力を持つ人のことを指しています。

中国版のインフルエンサーとも言えますが、一般的には専門性を持っているケースが多いようです。
知識やノウハウが豊富なため、より強い影響力を持つ存在として知られており、近年は日本のマーケティング業界でもKOLという言葉が使われることがあります。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、前述したインフルエンサーの持つ影響力を活用したマーケティング手法です。

従来のマーケティングは、広告やテレビCMなどを活用し、企業から消費者に直接アプローチするのが主流でした。
インフルエンサーマーケティングでは、ユーザーから支持を受けているインフルエンサーを間に挟むことで、ユーザー目線に立った訴求力の高いアプローチができます。
商品に対する興味を持つターゲットに対してアプローチでき、より認知度を高めながら購買意欲を引き出しやすいため、費用対効果が高い宣伝・集客手法としてインフルエンサーマーケティングを導入する企業が増えてきています。

インフルエンサーマーケティングの市場規模

株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトが2022年に行ったSNSマーケティングの市場規模調査によると、2022年のインフルエンサーマーケティングの市場規模は615億円で、2024年には884億円に伸びる見込みと予想されています。
2027年の見込みは1,302億円で、2022年の倍以上に伸びる予想です(※)。

SNSが一般にも普及し、マスメディアで活躍していた芸能人もSNSを活用していることから、今後もインフルエンサーマーケティングの市場規模は飛躍的に大きくなっていくと期待されています。

※参考:Cyber Buzz. 「【市場動向調査】2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し。2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円に」. https://www.cyberbuzz.co.jp/2022/11/post-1791.html , (参照 2024-01-25).

インフルエンサーマーケティングの8つのメリット

今注目が集まっているインフルエンサーマーケティングですが、どのようなメリットが得られる手法なのでしょうか。
インフルエンサーマーケティングの8つのメリットをご紹介します。

ターゲットを絞った宣伝がやすい

インフルエンサーマーケティングのメリットは、ターゲットを絞りやすいことです。

前述した通り、インフルエンサーの中でもミドルインフルエンサーやマイクロインフルエンサーは、特定の分野に高い発信力や拡散力を持っているケースが多いです。
そのため、インフルエンサーマーケティングを活用すれば、自社の商品やサービスに興味を持つターゲットを絞り、効果的な宣伝ができます。

性別・年齢・職業・学歴などの統計的なターゲティングではなく、「メイクが好き」「英語を学びたい」「ナチュラル志向」など趣味嗜好に沿ったターゲティングができるようになるでしょう。

広告感が少ない(信用されやすい)

広告感が少ない(信用されやすい)ことも、インフルエンサーマーケティングのメリットです。

従来の企業が直接ユーザーにアプローチする手法は広告感が強く出てしまうので、ユーザーに敬遠されやすいというデメリットがありました。
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーがレビュー形式で商品やサービスについて発信してくれるため、広告感が薄れやすく、ユーザーに受け入れられやすいというメリットがあります。

Web広告を避けるためにアドブロックを使用しているユーザーも少なくありませんが、インフルエンサーによる発信はSNS上の広告になるので、アドブロックの影響を受けずにより多くの人へ商品やサービスの情報を届けられます。

さまざまな施策が展開できる

展開できる施策の種類が多いことも、インフルエンサーマーケティングのメリットです。

インフルエンサーマーケティングでは、以下のような施策が展開されています。
  • ギフティング:インフルエンサーに商品やサービスを体験してもらい、レビューをSNSに投稿してもらう
  • 現地訪問:インフルエンサーに企業や店舗、イベントなどに訪問してもらい、レポートしてもらったりゲスト出演してもらったりする
  • コラボレーション:インフルエンサーと共同で商品やサービスを開発する
  • ライブコマース:インフルエンサーにライブ配信で商品やサービスの宣伝を行ってもらう
  • アンバサダー:インフルエンサーとパートナーシップを結び、ブランド・商品・サービスの魅力を発信してもらう

また、拡散力の高いメガインフルエンサーを使っての商品・サービスの認知度向上、特定分野に強い影響力を持つミドル・マイクロインフルエンサーによる販売促進など、さまざまな施策が展開できるため、目的に合ったマーケティングが行えます。

ユーザーの共感を得やすい

ユーザーの共感を得やすいことも、インフルエンサーマーケティングのメリットです。

インフルエンサーは、フォローしているユーザーにとって身近な存在です。
インフルエンサーが商品やサービスを宣伝することで、「この人がおすすめするなら良さそう」と共感してもらえる可能性が高くなります。

レビュー形式やレポート形式の投稿をしてもらうことで、よりユーザーの目線に立ったアプローチができるでしょう。

リアルな声の拡散につながりやすい

インフルエンサーマーケティングは、2次拡散や3次拡散など、リアルなユーザーの声につながりやすいというメリットもあります。

例えば、商品に関するインフルエンサーの投稿を見たユーザーが商品を購入、自身のSNSで発信し、さらにそのユーザーのフォロワーが商品を購入して自身のSNSで発信するというように、連鎖的な拡散が起きやすいです。

インフルエンサーの投稿を見て商品を購入した人のレビューはリアルな声になるため、インフルエンサーによる投稿に抵抗感がある人でも受け入れやすくなるでしょう。
たった一つの投稿でも、多くの人に認知してもらうきっかけになることがあります。

オンラインでの購入につなげやすい

SNSを使ったインフルエンサーマーケティングは、オンラインでの購入につなげやすいこともメリットです。

投稿にオンラインストアへのリンクを付けたり、SNSに搭載されているショッピング機能を活用したりすれば、そのままユーザーをオンラインストアへ誘導できます。
インフルエンサーによる発信を見て商品に高い関心を持っている状態のまま誘導できるため、購入つながりやすいです。

効果測定に用いるデータが取得しやすい

マーケティングを行う際は効果測定が欠かせませんが、インフルエンサーマーケティングはSNS上で行われるマーケティング手法なので、データが収集しやすいです。

各SNSにはインプレッション数やエンゲージメント率などを分析できる分析ツールが用意されています。
またより詳細に分析できるツールとして、ソーシャルリスニングツールも増えてきました。

ソーシャルリスニングツールを使えば、SNSが提供している分析ツールよりも詳細なデータが取得できるため、施策の問題点の洗い出しや改善にもつなげやすいです。

SEO強化につながる

インフルエンサーの投稿に商品やサービスのURLを貼り付けることで、SEOも強化できます。

多くのユーザーは商品やサービスに関して、検索エンジンを利用しています。
最近は検索エンジンの上位検索結果にSNSの投稿が表示されることも増えてきました。

検索エンジンからの流入が増えればホームページの閲覧数が上がるので、SEOが強化されやすいでしょう。
もちろんインフルエンサーの投稿からの流入も、SEO強化につながります。

インフルエンサーマーケティングの4つのデメリット

メリットの多いインフルエンサーマーケティングですが、デメリットも存在しています。
インフルエンサーマーケティングの導入を検討しているのなら、デメリットについてもしっかり把握し、どのような対策を立てるか考慮しておくことも大切です。

インフルエンサーマーケティングの4つのデメリットをご紹介します。

ステルスマーケティングに誤解される可能性がある

インフルエンサーマーケティングはステルスマーケティングに誤解されてしまう可能性があることがデメリットです。
ステルスマーケティングは、広告主の名前を隠すなどしてユーザーに宣伝と気付かれないように行われる広告やマーケティング行為のことを指しています。

インフルエンサーマーケティングは一見、一般的な投稿に見えることで、広告感を軽減でき、ユーザーに受け入れられやすいのがメリットです。
しかしそれが裏目に出てしまうと、ステルスマーケティングだと誤解され、批判の対象になる恐れがあります。
投稿には「#PR」や「#記事広告」などを必ず明記してもらうなど、PRであることがはっきりと分かるようにし、ステルスマーケティングとの差別化を徹底しなければなりません。

炎上リスクがある

炎上リスクがあることも、インフルエンサーマーケティングのデメリットです。

前述したステルスマーケティングとの誤解で炎上するケースもあれば、インフルエンサーが行った別の投稿による炎上に巻き込まれてしまうケースもあります。
前者は対策を徹底することで防ぎやすい炎上ですが、特に一般人のインフルエンサーは個人で投稿を行っているため、芸能人など事務所に管理されているインフルエンサーよりも炎上リスクが高いです。

自社の商品やサービスとはまったく関係ない炎上でも、インフルエンサーマーケティングに活用していたインフルエンサーが炎上すれば、少なからず影響を受けてしまう恐れがあります。

発信内容をコントロールしにくい

インフルエンサーマーケティングのデメリットには、発信内容をコントロールしにくいことも挙げられます。

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサー自身の言葉で商品やサービスのPRを行ってもらう手法です。
ある程度の希望を伝えることは可能ですが、100%発信内容をコントロールすることはできません。

その投稿を見て起きた2次拡散や3次拡散に関しては、まったくコントロールできない状態です。
浸透させたいイメージが明確な場合は、他のマーケティング手法の方が適している可能性もあります。

またインフルエンサーの現地訪問などの施策を行うと、発信内容だけでなくインフルエンサー自体もマネジメントしなければならず、規模が大きくなるほどコントロールしづらくなってしまいます。
きちんと仕事をしてくれるインフルエンサーもいますが、そうでないケースもあることを理解しておきましょう。

インフルエンサー選びに苦戦しやすい

自社のインフルエンサーマーケティングに適したインフルエンサー選びに苦戦しやすいこともデメリットの一つです。

SNS上には数多くのインフルエンサーがいますが、「フォロワー数が多い」「自社のターゲットのフォロワーが多い」といった理由だけで選んでしまうと、炎上リスクが高まったり、期待する宣伝効果が得られなかったりする可能性があります。

フォロワー属性やブランド・商品・サービスとの親和性、過去を含めたインフルエンサーの投稿内容や他のPRでのエンゲージメント率、インターネットリテラシーなども考慮して人選を行わなければなりません。

さまざまな要素を踏まえてインフルエンサーを選ぶ必要があるので、知識やノウハウがなければ、自社に合ったインフルエンサー選びが難航してしまいやすいです。

インフルエンサーマーケティングの実施方法

インフルエンサーマーケティングを行う際は、どのような流れで進めていけばよいのでしょうか。
インフルエンサーマーケティングの実施方法を段階的にご紹介します。

STEP 1. 適切な目的設定を行う

まずはインフルエンサーマーケティングを行う目的を決めましょう。

施策を行う代表的な目的には、以下のようなものがあります。
  • 認知獲得
  • 興味関心
  • 購買意欲
  • 購買
  • 話題性獲得

どの目的のために行うかで、取るべき施策が変わってくるため、適切な目標設定を行うことが大切です。
例えば広く認知されることを目的としているのに、フォロワー数の少ないマイクロインフルエンサーに依頼しても、期待するような効果は得られません。

STEP 2. 目的に合わせたKPIを設定する

次に目的に合わせたKPIを設定しましょう。

KPIはKey Performance Indicatorの略称で、日本語では重要業績評価指標と言い表されます。
インフルエンサーマーケティングの際のKPIになるのは、インプレッション数やエンゲージメント数などがありますが、目的ごとに適切なKPIは異なるため、以下のような目的に合ったKPIを設定しなければなりません。
  • 認知獲得:リーチ数・インプレッション数・動画再生数 など
  • 興味関心:エンゲージメント率・動画視聴完了率・フォロワー増加率 など
  • 購買意欲:投稿保存数・レビュー獲得数・SNS経由のサイト滞在時間 など
  • 購買:SNS経由のサイト遷移数・購入数・登録数 など
  • 話題性獲得:SOV(シェア オブ ボイス /他社と比較しての口コミなどの獲得数)・ポジティブ/ネガティブコメント比・シェア数 など

この段階でKPIを設定できていないと、施策を実行してからの効果分析ができず、効果的な施策が打ち出せなくなってしまいます。

STEP 3. ターゲットを設定する

インフルエンサーマーケティングのメリットを生かした施策を打ち出すために、明確なターゲット設定を行いましょう。

統計的なターゲティングをするのではなく、趣味嗜好を踏まえたより詳細なターゲティングを行うことが大切です。
ターゲットが曖昧なままでは、アプローチしたい層に効果的なPRができません。

具体的なペルソナを設定すれば、そのターゲット層に適したインフルエンサーの選定もしやすくなります。
趣味嗜好・ライフスタイル・地域・性格など、細かく設定するようにしましょう。

STEP 4. プラットフォームを選択する

どのプラットフォームでインフルエンサーマーケティングを実行するかも重要なポイントです。

インフルエンサーマーケティングで使われる代表的なSNSには以下のようなものがあります。

プラットフォーム

国内アクティブユーザー数

特徴

YouTube

7,000万人

  • 世代を問わずユーザーが多い
  • 動画のため、商品の魅力を伝えやすい
  • 他のプラットフォームや自社サイトに流入しやすい
  • 親和性の高いYouTuberとのタイアップ動画なども行える

Instagram

3,300万人

  • 視覚的にアピールしやすい
  • 特定の分野に特化したインフルエンサーが多い
  • ブランディングに適している
  • ショッピング機能が付いているので購入につなげやすい

X(旧Twitter)

4,500万人

  • リポスト(旧リツイート)機能があり拡散力が高い
  • リアルタイム性がある
  • 情報検索に使っているユーザーも多い

TikTok

1,700万人

  • 10〜20代の若いユーザーが多い
  • クリエイティブ性が高くターゲットの興味を引きやすい
  • # チャレンジで話題性を獲得しやすい
  • InstagramやX(旧Twitter)に流入しやすい

参考:Gaiax. 「2024年1月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体) 」. https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435 , (参照 2024-01-25).

STEP 5. インフルエンサーを選定して施策を実行する

目的・ターゲット・利用するプラットフォームを元に、インフルエンサーを選定し、施策を実行します。

インフルエンサーの選定はSNSを経由して自社で行う方法もありますが、インフルエンサープラットフォームを活用したりキャスティング会社に依頼したりすることも可能です。
選定する際は、自社の商品やサービスと親和性が高く、インターネットリテラシーのあるインフルエンサーを選定しましょう。

インフルエンサーを選定したら、投稿のタイミングや内容などを細かく決め、ステルスマーケティング対策・炎上対策なども立てながら、施策を実行します。

STEP 6. 効果測定を行う

施策を実行したら、効果測定を行います。

事前に設定したKPIを中心に、施策前と施策後の数値の変化などを分析しましょう。
前述した通り、各SNSには分析ツールが用意されていますが、より詳細なデータで多角的に分析するならソーシャルリスニングツールがおすすめです。

効果測定の結果を元にPDCAサイクルを回し、次の施策につなげていきます。
PDCAとはPlan(計画)・Do(実行)・Check(測定・評価)・Action(対策・改善)のことで、よりよい施策を打ち出し続けるためには、このサイクルを回すことが欠かせません。

インフルエンサーマーケティングでより高い効果を出すためのコツ

インフルエンサーマーケティングを行ってより高い効果を出すためには、どのようなことを意識しておけばよいのでしょうか。
インフルエンサーマーケティングを実施する上で押さえておきたい5つのコツをご紹介します。

インフルエンサーに商品やサービスのファンになってもらう

インフルエンサーマーケティングのメリットの一つは、フォロワーがインフルエンサーに抱いている信頼感を元に、ユーザーの共感が得やすいことです。

そのため、「実際はインフルエンサーが商品を使っていなかった」のようにフォロワーの信頼感を裏切るようなことになってしまうと、一気に炎上リスクが高まってしまいます。
フォロワーが持つ信頼感に誠実なPRを行うためにも、まずはインフルエンサーに商品やサービスのファンになってもらいましょう。

ただ商品やサービスを体験してもらうのではなく、実際に会って良さを伝えたり商品と一緒にメッセージを添えたりすれば、インフルエンサーが商品やサービス、企業に好感を持ってくれやすくなります。
インフルエンサーに営業をかける気持ちで、商品やサービスの魅力を伝えてみてください。

運用ルールを明確に決める

ステルスマーケティングや炎上のリスクを軽減するためには、運用ルールを明確に決めておく必要があります。

自社で施策を実施する目的や方針を、依頼したい更新のタイミングや内容などのルールをまとめておき、施策を実施する前にインフルエンサーとしっかり打ち合わせをするようにしましょう。
運用ルールを決めておけば、その他のインフルエンサーに依頼する際もスムーズです。

また一度投稿した内容は消しても残ってしまいますから、投稿前にチェックさせてもらう流れにしておけば、ステルスマーケティングや炎上のリスクを抑えられるでしょう。

インフルエンサーにある程度の裁量権を与える

インフルエンサーにある程度の裁量権を与えることも、より効果を高めるためには大切なポイントです。

前述した通り、運用ルールを決めておくことは大切ですが、インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサー自身の言葉で発信してもらうことが重要です。
ルールをガチガチに決めてしまうと、インフルエンサー自身のよさが投稿に現れません。
その結果フォロワーが「いつもと違う」と感じてしまい、その投稿のエンゲージメント率などが低下して、購買意欲を引き出すこともできなくなってしまいます。

最低限の運用ルールを決めた上でインフルエンサーに裁量権を与え、インフルエンサーの持つ魅力が活かせるような投稿をお願いしましょう。

インフルエンサーマーケティング事例

海外ではソーシャルリスニングを活用し、インフルエンサーマーケティングで成功を収めている企業が多数存在します。
適切なインフルエンサーを活用できれば、少ないマーケティング予算でも非常に大きな効果を上げることができます。

一生に一度のチャンスを最大限に活かし、社会的な話題性を獲得

ピザハットカナダ

大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー:パートII」の劇中に登場したピザハット カナダは、バック・トゥ・ザ・フューチャー・デイ(2015年10月21日)を最大のマーケティング機会とするために、インフルエンサーをピンポイントで特定し、売上を倍増させました。
Quid Monitor(旧NetBase)を使用して、人々が「いつ」「どのように」ブランドと関わっているかを把握し、それらのターゲットセグメントに影響を与えるインフルエンサーを選定し、キャンペーンを実施しました。
売上は倍増し、PR予算がなくても全国的なメディアに掲載されることに成功しました。

Quid Monitor(旧NetBase)導入事例:ピザハット・カナダ

10人のインフルエンサーを発掘し、低コストなキャンペーンを実現

UGG

UGGは「UGG for Men」キャンペーンでターゲットとする製品ラインをアピールするために、適切な影響力のあるインフルエンサーを求めていました。
ブランドに最適なインフルエンサーを特定し、Quid Monitor(旧NetBase)を使って各インフルエンサーのオンライン上の性格の興味深い側面を特定して「UGG for Men」のターゲット層にふさわしい人物かどうかを確認しました。
そしてQuid Monitor(旧NetBase)のインサイトをもとに理想的な10人に絞り込み、それぞれにメッセージを送り、個性的なUGGのスリッパを贈りました。
その結果、インフルエンサーに提供したスリッパ10足分の費用で、UGGブランドは最終的に300万人以上の消費者にリーチすることができました。

インフルエンサーマーケティングにはソーシャルリスニングツールの活用がおすすめ

インフルエンサーマーケティングを効果的に実施するには、ソーシャルリスニングツールの活用がおすすめです。
ソーシャルリスニングツールは、SNS上で発信された投稿を分析するためのツールです。

ソーシャルリスニングツールで収集したデータを使えば、まずインフルエンサー選定が多角的な視点から行えます。
フォロワー数だけを見るのではなく、ターゲット層に影響力を持つインフルエンサーか、エンゲージメント率が高いインフルエンサーかなども見極めやすくなるので、自社の商品・サービスを効果的にPRできるインフルエンサー選びができるでしょう。

またソーシャルリスニングツールは、トレンドやキーワードがどのような人にどのタイミングで投稿されているかなども調べることができ、ユーザーのニーズをリサーチするのにも適したツールです。
施策前に調査を行うことで、設定したペルソナが本当に自社の商品やサービスに合っているかなども見極められます。
施策を実施したあとも、投稿内容が設定したKPIを達成しているか、期待した効果を得られているかなどの効果測定に活用可能です。

インフルエンサーマーケティングで費用対効果の高いPRを実施しよう

本記事ではこれからインフルエンサーマーケティングを始めようと考えている方のために、インフルエンサーマーケティングの概要やメリット・デメリット、より高い効果を得るためのコツなどをご紹介しました。
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを介して、ユーザーに商品やサービスを効果的にPRできるマーケティング手法です。

ターゲティングしやすく、拡散力や共感性も高いので、費用対効果の高い施策が打ち出せます。
本記事を参考にして施策を実施し、PDCAサイクルを回しながら、より効果の高いインフルエンサーマーケティングを行いましょう。

ソーシャルリスニングツール・Quid Monitor(旧NetBase)は、自社のアカウントだけでなく、競合や市場の効果測定もできるソーシャルリスニングツールです。
インフルエンサーのアカウントも分析できるので、自社に合ったインフルエンサー選びができ、実施した施策の効果の詳細な測定ができます。
データ分析に豊富なノウハウを持つプロがサポートするため、初めてのソーシャルリスニングツール導入にもおすすめです。
無料デモも提供しているので、ぜひお気軽にお問い合せください。

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