SNSトレンドレポート

2020年1月~2月の新型コロナウイルスSNS分析レポート

2020年1月~2月の新型コロナウイルスSNS分析レポート

急速に感染拡大を続ける新型コロナウイルス。2020年1月1日から2月29日までの2か月間でどのような声がSNSへ投稿されているのかをソーシャルリスニングツール Quid Monitor(旧NetBase)で調査しました。今回は新型コロナウイルスについての投稿数の推移や、大きなニュースへのSNS上の反応をご紹介します。
※ソーシャルリスニングツールとは、日々世界中で投稿されている膨大な消費者の声からサービスや商品、行動に関するデータを収集し、分析するツールです。

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新型コロナウイルスSNS分析レポート第2弾
世界主要国におけるSNS投稿数や傾向を調査したレポートです。感染拡大と投稿数に相関はあるのか、また国により反応にどのような違いがあるのかなどをご確認いただけます。

新型コロナウイルスSNS分析レポート第3弾
日本における緊急事態宣言発令に対する反応と、新型コロナウイルスに関連した明るい話題について調査したレポートです。緊急事態宣言が発令された当日、日本の各都道府県ではどのような反応があったのかをご確認いただけます。

新型コロナウイルスSNS分析レポート第4弾
2020年1月から5月にかけての新型コロナウイルスに関する投稿数の推移や投稿内容の変化をご紹介します。また新型コロナウイルスに関して「今何が話題になっているのか」「新しい生活様式にどのような意見があるのか」など、SNS投稿から紐解きます。

新型コロナウイルスのSNS分析レポート一覧はこちら

「新型コロナウイルス」のSNS投稿をリアルタイムにモニタリング

”SNS上で誰がどのように発信しているか”を常にモニタリングすることができるリアルタイムモニタリングサービスで「新型コロナウイルス」を分析しました。投稿数の推移、新型コロナウイルスに関連して投稿されているキーワード、ポジネガワードをリアルタイムにご確認いただけます。最新の反響を知りたい方はこちらをご覧ください。

リアルタイムモニタリングキーワード:新型コロナウイルス

コロナウイルスモニタリングレポート

アジアにおける「新型コロナウイルス」の投稿分布

コロナウイルスの猛威は日本だけでなく世界的に感染が拡大しています。下記の地図は過去6か月間における「コロナウイルス」の投稿数を地図上に可視化したものです。日本、タイにおける投稿数が多くなっています。(※中国のWeiboは調査対象外です。)

新型コロナウイルス アジアでの投稿分布

対象言語:すべての言語
対象キーワード:日本語、英語、中国語、韓国語、ロシア語、タイ語での「コロナウイルス」
対象期間:2019年9月2日~2020年3月1日

「新型コロナウイルス」に関する投稿数の推移

<新型コロナウイルス時系列>
・1月16日 国内初の感染を確認
・1月30日 チャーター便での帰国者3名の感染を確認
・2月27日 政府が全国の小中高校の臨時休校を要請

新型コロナウイルスに関するニュースと、SNS投稿の変化を時系列で詳しく見ていきましょう。日本で初の感染者が確認された1月16日から徐々に投稿数は増加し始め、その後も感染者数の増加や政府による方針が発表されるたびに投稿数は大きく変化しています。 期間ごとの出来事と投稿数の推移、人気投稿、人気キーワードを詳しくご紹介します。

2020年1月1日~1月15日

<新型コロナウイルス時系列>
・1月9日 中国の国営メディアが中国で発生した肺炎をコロナウイルスと発表

12月より中国で発生していた原因不明の肺炎について、1月9日に初めて「新型」「コロナウイルス」という言葉が中国国営メディアで報じられました。投稿されているキーワードはその多くが中国や武漢に関連するものとなっており、1月下旬の春節に向けて日本や世界への感染拡大を懸念する投稿が多くみられました。人気投稿でも感染拡大への注意喚起が必要と呼びかける投稿が多くのエンゲージメントを獲得しています。

2020年1月16日~1月31日

<新型コロナウイルス時系列>
・1月16日 国内初の感染を確認 武漢市に滞在歴のある神奈川県在住の30代男性が感染
・1月23日 武漢封鎖
・1月28日 武漢のツアー客を乗せたバスの運転手、奈良県在住の60代男性が日本人初感染
・1月29日 武漢からのチャーター第1便が羽田空港に着陸
・1月30日 前日帰国したチャーター便帰国者から3人感染が確認

武漢の封鎖や国内での感染発生により、1月22日頃から関連投稿数は大幅に増加しました。武漢からのチャーター便帰国者3人から感染が確認された1月30日には、投稿数だけではなくネガティブな投稿が増加しています。中国の現状や肺炎の感染方法に関する投稿、中国から帰国をした人の投稿が多くのエンゲージメントを獲得しており、中国や武漢での新型コロナウイルスの情報を求める投稿や、日本への感染拡大に不安を感じている投稿が多く見受けられます。

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2020年2月1日~2月15日

<新型コロナウイルス時系列>
・2月5日 ダイヤモンド・プリンセス号でコロナウイルスの感染が確認
・2月8日 武漢在住でコロナウイルスに感染していた日本人が死亡
・2月11日 WHOが新型コロナウイルスによる肺炎疾患を「COVID-19」と命名
・2月13日 神奈川県在住の80代女性が死亡。国内初の感染者死亡例

チャーター便帰国者やクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に対する日本政府の対応が連日報道され、それらに関連するキーワードが多く投稿されています。2月5日から投稿数は緩やかに減少していましたが、沖縄や北海道など初の感染者が確認されたり、国内初の感染者死亡例が発生した12日頃から投稿数は増加しています。

2020年2月16日~2月29日

<新型コロナウイルス時系列>
・2月17日 東京マラソン一般参加ランナーの出走を中止へ
・2月22日 アメリカが日本への渡航警戒レベルを2に引き上げ
・2月25日 北海道の20代女性が重篤な状態と発表
・2月26日 政府が大規模なイベントの自粛を要請
・2月27日 政府が全国の小中高校の臨時休校を要請
・2月29日 首相による記者会見

感染拡大自体や、感染拡大防止策についての投稿が大幅に増加しました。特に26日に大規模なイベントの中止や自粛を要請された際には、ライブイベントが直前に中止となるなど影響を直接受けた人が多く大きな反響となっています。
またこれまで多く投稿されていた「中国」や「武漢」といったキーワードは減少し、「政府」「日本」「中止」といった感染拡大に対する対策についての投稿が増加しています。日本人の働く姿勢への批判や通勤への不安に関する投稿が多くの共感を得ています。

「新型コロナウイルス」と「マスク」投稿数

「新型コロナウイルス」の投稿と連動するように「マスク」の投稿数も増加しています。1月22日頃に武漢が封鎖され「新型コロナウイルス」の投稿は急激に増加していますが、日本での感染者はまだ確認されていないため「マスク」の投稿数は増加していません。国内初の感染者が確認された1月28日からは、大幅に投稿数が増加しています。 その後2月28日にも再びマスクの投稿数が大幅に増加していますが、こちらはトイレットペーパーとマスクが同じ材料で作られているため紙製品が品薄になるというデマに関連した増加となっています。

対策を講じた企業に対するSNSでの反響

2020年1月27日、大手IT企業のGMOインターネットグループが、新型コロナウイルスの感染拡大に備え、社員4,000人を対象に在宅勤務体制へ移行することを発表しました。この迅速な決定に対してSNSではどのような反応があったのでしょうか。

GMOに関する反響
GMOに関する反響ユーザー比

「GMO」を含む投稿数は在宅勤務を発表した26日に増加し、2月16日前後にも増加しています。2月14日に感染者発生による在宅勤務措置を発表する企業が増加したことや、テレビで企業の在宅勤務への取り組みについて報道されたこと、また代表SNSによる在宅勤務の業績への影響について言及されたことが投稿数の増加に影響しています。
人気の高いキーワードでは「素晴らしい」「すごい」「大切にする」など好意的な言葉が並び、いち早く在宅勤務を発表し実行に移したことが大きな反響を集め、また好意的に受け止められていることが分かります。投稿ユーザーの最大セグメントは25-34歳の男性で全体の56%が男性であることから、働く世代から多くの反響を得ていることも分かります。

新型コロナウイルスに関するSNSレポートは以上です。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方の一日も早い回復をお祈りいたします。

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