自社内の「AI/DX人財」を育成する!「デジタル人財育成プログラム」(株式会社パソナグループ)
DX人材育成サービス株式会社パソナグループ(以下パソナグループ)は、「パソナグループDX白書 2022」において“3000名のDX人財育成を通じて社会のDXに貢献する”ことを目標に掲げ、「デジタル人財育成プログラム」を推進しています。
特に“攻め”のキャリア支援の仕組みを構築する「グループDX統括本部 デジタルデザインラボ」では、TDSEのAI研修プログラムを導入し、社員のリスキルやキャリアチェンジの機会を創出しています。
TDSEのプログラムを取り入れたきっかけ
パソナグループのグループDX統括本部 デジタルデザインラボでは、「デジタル人財育成プログラム」を推進されており、AIを担当できる人員増強のための研修として、2021年からTDSEのAI研修に特化した「DX人材育成プログラム」を採用いただきました。
濱﨑氏:社内のDX/AI人材をどうやって育てていくかということを検討している中で、2021年にTDSEのAI研修プログラム導入を決定しました。当時はDX研修プログラムの存在自体が少ない状況で、いいタイミングで良いプログラムに出会えたと思います。コロナ禍が深刻で社員はリモートワークの真っ最中でしたが、オンラインプログラムで受講できるスタイルだったこともうまく作用しました。
6ヵ月間の「デジタル人財育成プログラム」を実施
パソナグループ様のためのAI研修としてカスタマイズした「デジタル人財育成プログラム」には、独自の基準で選抜されたさまざまな部署の社員約12名が参加。6ヵ月間、1〜2週間に1回半日のオンライン講義を受講し、基礎と実務を学ぶプログラムとして計画しました。現場の知識と経験を熟知した専門家を講師とし、3チーム(1チーム4名)の受講者が、毎週の課題をこなしつつ、最終的には役員に対して実プロジェクトの立案とプレゼンテーションを行います。導入以来2年間で約30名の社員の方が受講し、社内のAI/DX人材が着々と育成されています。
濱﨑氏:業務の合間に時間を確保して受講しますし、毎週の宿題もあります。受講者はかなりがんばっているようです。最終的には、弊社の役員・部長・チーム長に向けて、各グループが「AIモデルを作った与信判定」のプレゼンテーションを行います。仕事とまったく同じように、ビジネスの精度、考察、効果などについてAIを知らない方にもわかるように説明しなければいけませんので、グループメンバーの協力は必須です。実務と同じレベルですので、受講者にとってはさまざまな気付きや得たものがあったのではないでしょうか。
濱﨑 賢氏(「デジタル人財育成プログラム」 導入担当)
仕事の傍らの研修参加には、同部署の仲間が業務をサポート
宇田川氏:私は初年度のプログラムを受講しました。当時は営業職におりまして初めてAIについて勉強したため、毎週の宿題のボリュームの多さに「これ、本当に終わるのかな」と思うほどでした。私が担当している業務もありますので、同僚が仕事面をサポートしてくれたのもありがたかったです。
初年度の受講者として初心者がつまずくポイントもよくわかるので、次年度の受講生には「プログラミングのコードをどう書くか」「調べ方はどうするのか」などのちょっとしたコツをアドバイスすることもありました。
宇田川 咲季氏(初年度受講者)
さまざまな部署のメンバーとの課題協力が現場の疑似体験となる
西家氏:私はITソリューション部所属ですが、AIについて学びたいと常々思っていました。受講メンバーは、私のようなエンジニア、現場を知る営業職など、さまざま。4名1チームなので、適材適所でカバーできる部分を協力し合うというチーム体験ができました。コーディング、データ分析、プレゼンテーション、クライアント対応など、ひとつのプロジェクトにはさまざまなスキルを持った人材が必要です。それぞれの得意・不得意もあります。講義で聴くだけではない、プレゼンテーションの場で一つのテーマのソリューションを模索し提案したことが、2年経った今も自分の中に経験値として深く刻まれていると感じています。
宇田川氏:最終的なプレゼンテーションの場でも、他チームの内容に気付きがあったり、講評や深掘りされた質問に自分の視野が広がる思いをしたり、とても良い体験ができたと思います。
西家氏:そうですね。他チームのプレゼンテーション手法の違いや着眼点の違いなどがわかったこともいい勉強になりました。まさしく競合プレゼンの疑似体験でしたから。
西家 正之氏(初年度受講者)
「デジタル人財育成プログラム」の手応えと成果
—— 初年度を受講したお二人は修了後の現在、その成果をどのように感じていますか?
宇田川氏:私はプログラムを修了したことで、営業職からIT部門のデジタルデザインラボへ転属することができ、スキル習得と新しいキャリア形成という成果を得ました。いまはフロントエンドやWEBの勉強もしたいと思っています。
西家氏:私は元々営業支援システムの開発と運用を行っていましたが、昨年末から濱﨑さんが担当していたAI マッチングの仕組みを引き継いで、その精度向上に取り組んでいます。実際に独学でAIについて学ぼうとするのはハードルが高いですが、今回のように社内で研修プログラムが提供される環境というのはありがたかったです。また、専門家に教えていただくと、内容の深さが違うなと感じました。
濱﨑氏:西家さんが私のプログラムを引き継いでくれて、社内でAIの話をできるメンバーが着実に増えてきていることが嬉しいですね。導入後2年間で30名弱の人材が、AIへの理解を深めた訳ですから、さらなる提案や企画ができると思います。
—— 今後、本プログラムはどのように展開されていくのでしょうか?
濱﨑氏:3年目に突入したところなので、今後も基本プログラムはブラッシュアップを重ねて続けて提供してまいります。若いメンバーの育成や、経験を積んだメンバーのレベルアッププログラムなども幅広く提供していければいいですね。また、将来的にはAIやDXのスキルを学びたいと考える外部の求職者の方々に対しても提供できるプログラムが開発できればよいのではないでしょうか。そうなれば弊社の「DX人財育成を通じて、社会のDXに貢献する」という目的の達成にもつながっていくと思います。
TDSEのサービスをご導入いただいた企業様の事例を一括ダウンロードすることができます。是非ご覧ください。
TDSEが提供する「DX人材育成プログラム」とは?
「自社に合ったスキル取得計画の策定」と「実分析支援」が特長
[デジタル人材育成] 基本的な進め方
当社プログラムのポイントは、研修のみに依存しない
「自社にあったスキル取得計画の策定」と「実分析支援」にあります
TDSEが提供する「DX人材育成サービス」は、各社様のニーズに合わせて、実テーマの課題解決プログラムを立案してまいります。
弊社コンサルタントとデータサイエンティストが、各社のご担当者様と協力して実テーマの課題解決を行い、一連のプロジェクトを合同で行うことでOJT(On-the-Job Training)として業務効率を最大化させます。
今回パソナグループ様にご提供した「デジタル人財育成プログラム」は、AI研修に特化した形で構築いたしました。
[デジタル人材育成] 研修体系
当社の育成の特徴は、データサイエンティストを社内で育成してきたノウハウとコンテンツを元に作成されたプログラム及びコンテンツであること。また、スキルを身に着けたデータサイエンス人材が実事業での実践の場において、弊社データサイエンス人材が伴走を行うことで実事業でのプロジェクトの成功をコミットメント可能であるということです。
自社データサイエンティストを社内育成してきたノウハウとコンテンツを元にプログラムを作成。即戦力となるデジタル人材育成・データサイエンス人材育成をお手伝いします。