経営トップメッセージ
2025年後半に向けて:変化の本質を捉え、次の成長へ
1. 現状認識と経営判断
2025年度も後半に差し掛かり、弊社は今、変革の成果と課題が交錯する重要な局面に立っております。年初に掲げた「MISSION2025」最終年度の目標に対し、AIエージェント・プロダクト事業は好調でしたが、M&A計画の見直しやコンサルティング事業の成長鈍化を受け、売上および営業利益目標の見直しを行いました。これは、外部環境の変化に加え、弊社自身の事業運営における課題が複合的に影響した結果であり、私たちといたしましても真摯に受け止めております。
2. 株主・投資家皆さまへの責任と姿勢
2025年6月にお示しした成長戦略に対し、期待を寄せてくださった株主・投資家の皆様に、現時点で十分な成果をお示しできていないことについて、重く受け止めております。いただいたご期待に対し、現実とのギャップを直視し、今後どのように軌道修正し、成果に結びつけていくかが、企業経営としての責務であると認識しています。株主・投資家の皆様から寄せられるご意見は、私たちが改めて気づかされる大切な視点もあり、心より感謝申し上げます。こうした声に真摯に向き合い、現状を正確に捉え、必要な対応策を一つひとつ着実に実行し、確実に企業運営に活かしてまいります。
3. 成長戦略と未来への準備
現在、生成AI市場は加速度的に成長しており、多くの競合企業が参入する中で、弊社がその中で確固たる立ち位置を築いていくためには、冷静かつ的確な分析が不可欠です。
その第一歩として、生成AI領域の強化を象徴する「AIエージェント本部」始動を皮切りに、AIエージェント領域を主な成長軸と位置づけ、事業拡大に向けた準備を進めております。すでに、生成AIを活用した業務支援・自動化ソリューションは複数の顧客企業において実証フェーズに入り、収益化に向けた具体的な成果も徐々に見え始め、私たち自身も市場の成長及び拡大を身近に感じております。
これらに機動力を以って対応するため、組織体制の再構築や人材投資にも注力し、変化に柔軟かつ迅速に対応できる企業体質への転換を図ってまいります。これら取組は、弊社が次なる成長戦略へと踏み出すための足場づくりであり、2025年後半はまさにその橋渡しとなる重要な期間と位置づけております。2026年度以降に向けて、より確かな成長軌道を描くべく、着実に未来への歩みを進めてまいります。
本メッセージをお読みいただいた株主・投資家の皆様へ
日頃より弊社をご支援いただき、誠にありがとうございます。皆様からいただくご意見は、市場の声そのものであり、私たちが常に向き合うべき視点となります。ご期待に応え続けることでこそ、信頼と応援の好循環が生まれると確信しております。今後とも、率直なご指摘と変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2025年10月
代表取締役社長
東垣 直樹