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LLMアプリ開発プラットフォーム「Dify」 × TDSE トークセッションレポート

AIトレンド

Dify×TDSEトークセッションの開催

6月24日(月)、最近LLM界隈で話題となっているオープンソースのLLMアプリ開発プラットフォーム「Dify」を提供するLangGenius社のJason Wang様にご来社いただきました!

Difyについてはこちら

弊社内にもDifyに強く関心を持ったデータサイエンティスト、エンジニアが多くおり、社内向けのトークセッションを開催させていただきましたので、本記事ではその様子をレポート致します!

DifyがTDSEに来る!?と小耳にはさんだのが約2週間前。
「直接話を聞いてみたい!」という社員が多くおり、Jasonさんに社内向けのサービス紹介とQAの時間を設けたいとお願いしたところご快諾頂き、今回のトークセッションを実施することとなりました。
普段テレワークで働く社員が多い中、この日ばかりはこのトークセッションを楽しみに出社した社員でいつもよりにぎわう社内。期待が高まります。

Difyのご紹介

まず、JasonさんからDifyとは何か、Difyによってどんなことが実現できるのか、についてご紹介いただきました。

Difyとは

  • LLMを様々なアプリケーションと繋ぐことの出来るアプリ開発プラットフォームである。
    ITやLLMの専門知識が無い人でも操作できる直感的なUIが強みである
  • 自社のナレッジベースを元にしたワークフローを作ったり、所持しているデータと連携してチャットボットを作成するなど様々な場面で活用することが出来る
  • 製造業、金融、自動車業界など様々な業界での導入実績がある
  • Difyの活用例

    活用例として4つのユースケースをご紹介いただきました。

    カスタマーサポート

  • Eメールやチャットアプリケーション(LiveChat, WhatsApp)と連携し、リアルタイムでサポート対応が出来るチャットボットを開発
  • メールでは24時間複数の問合せに同時に対応することができ、レスポンスの精度は80%以上
  • 過去のデータが無くとも、DifyのRAGエンジンとナレッジベースを使用し学習させる事ができ、配送・商品についてなど様々な内容に対応できる様になった
  • マーケティング

  • 企業が持っている顧客のデータベースと連動し、顧客情報を管理・分析するダッシュボードやモジュールを作成
  • 顧客と直接対話するチャットボットを作成し、PRに活用
  • Power BIなど外部システムとの連携も簡単で可視化が可能に
  • 研究開発

  • Difyを使ってAIアシスタントを作成することで、コーディングや情報収集の効率化を実現出来る(所要時間を従来の70%に短縮)
  • XCodeと連動し、自社専用のコーディングアシスタントをトレーニング出来る
  • 従来のコーディングアシスタントは特定の範囲内で活用できる物が一般的だが、自社環境内に構築し独自に学習させる事が可能なため、様々な要望に対応できる包括的なコーティングがAIを使って可能となった
  • 内部アシスタント

  • ミーティングのデータを記録し、サマリを作成する
  • ワークフローの管理・最適化
  • 特定の部署だけでの利用でなく、企業全体で7000以上の異なる業務効率化をアプリケーションを実装した例もあり、様々な分野でLLMが利用できる事がわかる
  • QA

    QAでは、実際の業務活用に関する質問が飛び交いました。

    質問の一部をご紹介します。

    Q. オンプレミスとクラウドベース、どちらで提供することが多いか?

    A. どちらの形態でも使っていただいているが、エンタープライズや日本企業はセキュリティなどを考慮したうえでオンプレミスを選ぶ場合が多い。

    Q. Difyを使用している場合、LLMのバージョンアップの際にユーザー側としてはどのような対応が必要か

    A. バージョンアップの際もDifyのプラットフォームと簡単に統合出来る。GPT4がリリースされた際は4時間でDifyが新バージョンと統合するためのテンプレートを公開し、顧客はそれを使用することで自社のアプリをGPT4に対応させることができ、新バージョンで新たに追加された機能も活用可能となった

    限られた時間でしたが、Difyへの理解を深めることができ、Difyのプラットフォーム上でLLMとワークフローのロジックを組み合わせることにより、ビジネスシーンでのLLM活用がより加速するイメージが掻き立てられる、貴重な機会となりました。

    Jasonさん、ありがとうございました!

    先端の技術やサービスを取り入れながら、ベンダーに依存せず中立的な立場でお客様の課題、環境、要望に合わせたご提案ができることがTDSEの強みの一つでもあります。 LLM活用支援サービスでは、アセスメントから構築、運用サポートまで包括的にご支援させていただきます。ご興味がございましたら、是非お問い合わせ下さい!

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